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【お正月の準備をはじめましょう!】第3回「門松」

 

 

全3回にわたりお伝えしている「お正月飾り」について。歴史や飾り方、また片付けのルールなど、なんとなく聞いたことはあるけどよく分からない、そんなお正月の謎にせまってきました。

 

第3回目の今日は「門松(かどまつ)」。今ではあまり見かけなくなってしまったお正月飾りのひとつです。

 

1. 門松の役割

門松はこれまでご紹介してきた「注連縄」「鏡餅」と同様に、歳神様をお迎えするための飾りです。神様は門松を目印にやってきて、しめ縄でこの家が清浄であることを伝え、鏡餅に宿ります。

 

関西・関東、地域によって形状はかわりますが、その名が示すとおり「松」が使われます。一般的に思い浮かべる門松で目立つのは「竹」ですよね。平安時代から始まったと言われる松の飾りですが、竹が加わるようになったのは鎌倉時代以降です。いずれも長い年月をあらわし、永遠を願う意味が込められています。

 

2. 松の持つ意味

常緑樹は冬でも枯れることなく、生命力がみなぎっていることから神様が宿ると言われています。中でも「松」は「祀る」につながり、古くは中国でも繁栄の象徴とされていました。

 

平安時代の貴族が行っていた遊びの流れで、関西では「根引きの松」という習慣があります。根のついた松を白い和紙で包み、金と赤の水引をかけて玄関に飾るものです。松や竹、葉牡丹・梅など様々な植物で大きな飾りを作るのは大変です。マンションなど自宅前に設置するのが難しい方も、根引きの松なら気軽に取り入れられるのではないでしょうか。

 

3. 現代の門松

根引きの松でも準備するのは難しいな、と言う方は「門松用紙」「門松カード」はいかがでしょうか?門松の絵が描かれた紙に、賀詞のあいさつが印刷された和紙のことで、ホームセンターや文房具店などで気軽に購入することができます。

 

インターネットでも、おしゃれなデザインのさまざまな「門松用紙」がたくさんあります。無料でダウンロードできるものもあるので探してみてください。

 

まとめ

全3回でお正月飾りについてお話してきました。伝統的なものなので難しい印象がありますが、由来や意味を少し知ると少し肩の力が抜けませんか。現代の暮らしや価値観に合うポイントを見つけて、ぜひ暮らしの中に取り入れてくださいね。

 

今年も残りわずかとなりました。新しく迎える1年も清々しく実りのあるものになりますように。

 

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