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月の巡りでからだをととのえる 旧暦のある暮らし

 

2022年が始まり、しばらく経ちました。お正月時間もすっかり元通り、いつものルーティーンに戻った生活にも慣れたころではないでしょうか。西暦は新しい年を迎えましたが、実は旧暦ではまだお正月まで少し時間があります。中国の春節など、旧暦に沿って行われていることから、西暦と時差が発生しているんです。

 

では「旧暦」とはいったい何のことでしょうか?月の巡りが関係している?新暦はいつから始まったの?

 

今回は知っているようで知らない、暦についてお話します!

 

1. 旧暦とは?

「旧暦」とは、改暦があった際のそれ以前の暦のことを指しています。日本では明治5(1872)年12月3日に、現在使われている「グレゴリオ暦」へ改暦されました。それまでに使われていた「天保暦(てんぽうれき)」が、旧暦に当たります。

 

この天保暦は「太陰太陽暦」と言う、月と太陽の周期によって導かれる暦のひとつです。対してグレゴリオ暦は、太陽の周期を基準とした「太陽暦」が採用されています。

 

2. 太陰暦(たいいんれき)とは?

旧暦で使われていた「太陰暦」は、新月から次の新月までの平均29.5日を1つの周期として、1か月を数える暦です。月の見えない「新月」を1日(ついたち)とし、はじめの半月=上弦(じょうげん)・15日頃の満月・欠けていく半月=下弦(かげん)、そしてまた次の新月が翌月の1日というルーティーンです。

 

昔の人々は、夜空を眺めて明るい満月を見れば「そろそろ月の半ばだな」と感じ、月が昇らず星の瞬きのみが見えたら「新たな月のはじまりだ」と目安にしていました。

 

 

3. 暦の和名は、太陰暦にぴったり

1月、2月、3月という呼び名の他に、睦月(きさらぎ)・如月(きさらぎ)・弥生(やよい)と言った和名がつけられているのを聞いたことはありますか?太陰暦の時代、巡りゆく月の周期にはそれぞれ意味深い和名がつけられていました。

 

例えば「皐月(さつき)」。これは5月を指す名前ですが、聖なる水という意味が込められています。新暦の5月は、爽やかに晴れ渡る清々しい季節です。しかし約1ヶ月遅れとなる旧暦の5月=皐月は、今でいう6月に当たります。つまり、田に植えられた稲にとって重要な雨がたくさん降る梅雨のころとなり、まさに「聖なる水」にぴったりです。

 

他の月も同様に自然の掟に沿った名がつけられています。ぜひ、調べてみてくださいね。

まとめ

月の満ち欠けはからだの内側の巡りにも大きく関係していると言われています。スケジュールを整理するためのカレンダーとは別に、月の巡りの周期でからだをメンテナンスすると、長く患っていた不調がよくなっていくという人もいるぐらいです。

 

仕事や学校、地域のことなど、すべてを旧暦で生活するのは難しいことですよね。でもふと思い出したときでもよいので、少し月の満ち欠けを眺めて生活リズムをととのえてみませんか?なにかよい変化が生まれるかもしれません。

 

 

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